歯列のかみ合わせが大切
歯科レセコンを見たことがある方ならご存知かと思いますが、今日まで、歯の問題というと第一に「虫歯」、次に「歯槽膿漏」と言った具合でした。ですが、このような個々の「歯」「歯肉」の問題に加えて、これを総合した「歯並び」=「歯列」=「咬合」は食べ物を十分にかみ砕く為にも、発音を明瞭にする為にも大変重要な治療であると言えます。歯の形・歯列の形は常に機能と深い関係にあります。特に1本1本の歯の形態は機能と不可分です。前歯は食べ物をかみ切る為に、奥歯は食べ物を粉砕する為にあのような形をしています。これらの歯の集合体である歯列にしても、よく見ると上下の歯は上手く交互に接触していて、上下の各歯の大きさ、形は微妙に違うにも関わらず見事にかみ合っていくように完成されているのです。だからこそヒトは哺乳類と違い野菜も肉もなんでも食べる事が出来ます。そのため栄養のバランスも保て、人類がこれまで生き延びる事が出来たのではないでしょうか。上下の歯列をきちんと噛めるようにしておく事は、生命を維持するための基本的かつ必要なことなのだと言えるでしょう。