信用情報と信用履歴
実は、私たちのクレジットやローンの利用実績は、一括で登録されているのをご存じでしょうか。
これらの情報は、CICという個人信用情報機関に登録されます。
銀行ローンは全国銀行個人信用情報センターに登録されています。
また、おもにクレジット関連の個人情報はCICに、消費者金融(ローン)関連はJICC(日本信用情報機構)に登録され、相互の交流を図っています。
貸付を行なう金融機関やクレジット会社などは複数の個人信用情報機関の会員会社となって、情報登録をする場合が多くなっています。
一般にはあまり知られていませんが、いずれも利用者本人が1000円ほどの手数料で情報開示を請求することが可能です。
この三つに分かれているそれぞれの指定信用情報機関は、相互にCRINというシステムで相互の情報交流をしています。
ただし、返済遅延や破産などのマイナス情報のみを交流する仕組みになっています。
それぞれの業態では、融資先を求め競争関係にあることと、一方で多重債務問題が社会問題化する中で求められた貸し込み競争の回避が、その主目的にあるためです。
では、どうしたら信用力を高めることができるのでしょうか?
そのために、まずはクレジットスコアリングを知ること、クレジットスコアをアップさせることです。
日本の金融教育では、どちらかといえばデメリットの話、利用の問題点などが中心となっています。
日本では「借金はしなければよい」という考え方が一般的ですが、本来、クレジットは適切に借りて返すことができさえすればよいのです。
そのため、カードローンを利用するときをはじめ、銀行の各種ローンや自動車ローンを組むときなど、これまでにクレジットカードの返済が一度も遅れることなく(残高不足を生ずることなく)利用されていた記録は有効に機能します。
逆に、たとえ返済遅延などの減点要素がなかったとしても、これまで滅多にカードを使わないから、引き出しに入れっぱなし……などという人は、むしろ信用力はないと判断されるのです。
利用しつつ、きちんと期日に返済をしていることが、金銭管理ができているということで評価されます。
それがクレジットスコアリングというものです。
アメリカのある大手スコアリング会社は350点から850点でその人の信用力を評価しているそうです。
もちろん、これも本人が開示を求めることができる情報ですので、それを見ることで自分の信用力評価を確かめることもできます。