外貨売却をしたり、外貨購入をしたりなど外国為替売買取引(ディーリング)をする人を外国為替ディーラーと呼びます。一般的に外国為替ディーラーというと、銀行や企業で外国為替ディーリングを専門にしている人のことを指す場合が多いようです。

外国為替ディーラーがするべきことは、ディーリングで収益を上げることと非常にシンプルだといえます。つまり外貨を安く買い、利益が出るように高く売ればよいということです。言葉にするのは簡単ですが、実際にやってみるとなるとそう簡単ではありません。

現在、東京にはたくさんの外国為替ディーラーがいると考えられています。さらに、東京市場が営業している時間は、日本以外のアジア各国にいる外国為替ディーラーも常時ディーリングをしているので、その数は非常に膨大で正確な数はわかりません。

基本的にゼロサムゲームの外国為替市場ですから、誰かが儲けていれば、その一方で誰かが損をしているということです。数多くのライバルに打ち勝つためには、長い時間ディーリングができる体力が必要でしょうし、経済や政治についての知識もなければならないと思います。そして、たくさんの情報から重要なものだけを察知できるセンスや、リスクのあるポジションを持つ思い切りの良さも欠かせないでしょう。

外国為替ディーラーは、市場が動いている間だけ働いているわけではありません。ディーリングが始まる前から準備を始めています。海外市場での値動きとさまざまな情報を分析し、ディーリングの計画を考えます。