政策金利は、 3カ月もの誘導目標水準を0.75%-1.75% のレンジ内に設定しています。精密機械などの輸出産業に頼っており、国内経済はスイスフラン高により、景気低下が不安視されています。対米国よりむしろ、対ユーロ圏での輸出が多いです。
スイスフランはユーロ圏に接していながら独自の通貨を維持し、低金利での資本調達通貨(ファインデイング通貨)として特異な性質を持った通貨です。 最大の特徴としては、永世中立という立場からリスク回避通貨として重要なポジションにあり、 2001年米同時多発テロの際はスイスフランが多く買われました。また財政面では2500 億円程の赤字が続いているものの、経常収支の面で見ると全体としては2~3兆円ほどの黒字となっており、全体的な流れとしては上昇基調にあるものと思われます。 スイスフランの変動要因のーつとして、欧州圏への輸出に左右される画があります。特に対ドイツへの輸出が多く、スイスフランの動向はドイツ経済に左右されることも多々あるので、 ドイツの経済指標発表にも注目する必要があります。 注目される経済指標として、 KOF 先行指数、貿易収支、消費者物価指数CPI 、VME購買部景気指数などがあります。 KOF先行指数とは、 6~9カ月先の経済動向を6つの経済インディケーターで計算する最も注目度の高い指数です。 中央銀行は8MB (8wiss National Bank) と呼ばれ、金融行政の全権を担っています。