支出を予想するために得るべき情報について

実際に物件を購入した後に発生する支出は、複数の種類を持ちます。修繕費、

施設の運営のために支払われる維持費などです。

物件購入費を検討するにあたって、家賃収入だけがポイントとなるのではない、ということはおわかりいただけているとおもいます。収入は家賃だけではなく、複合的な要素からなるものだ、ということは以前の記事で示しました。

支出もまた、複数の要素から構成される、複雑な形態を持つものであります。あなたが算出する最終的な収益は、収入がいくら大きかろうとも、支出例えば運営コストが莫大で、利回りが非常に低い、といったようでは、あまり良いものを見込むことができないのです。

支出としてまず頭に浮かぶのは、修繕費かもしれません。これは目に見えて破損している箇所であったり、見過ごすことのできない重大な欠点を含みますので、売り手もあとでトラブルにならないよう、申告することが多いものですので、比較的想像しやすいと思います。ただし、これこれの修繕コストがかかる、というだけでは不十分です。利回りを想定すれば、これほどのコストは払う価値があるという判断。もしくは、些細な額だが、これほど規模の小さな物件で収入には見合わない、という判断。このように、収益と修繕費との比較を行い、それでも身を投じるべきか、安全策を講じる必要があるか、ということを検討しなければならないのです。

こういった複数のポイントを考慮することは、あなたの取引の支出=コストを明確にし、ひいては取引全体のポテンシャルを具体的に掴むために、必須のプロセスと言えるのです。