未来の利益のために、現状を知る
適切な管理、生産的な運営を行うのは、未来の話です。未来において正しく振る
舞うためには、過去を把握し、現状について考察をしなければなりません。
デューデリジェンスの過程の中で、様々な情報が得られ、その中の多くのデータは、単なる現状についてのありきたりなものではありません。それそのものとしてはそうかもしれませんが、データから得られる未来で取るべき行動のヒントは、取るに足らない単なる情報、などと言って一通り目を通して済むものではありません。
物件や周辺地域の条件から考えて一定のポテンシャルがありながら、それを生かした運用がされていないために、平均以下の収益をしか上げていない物件を見つけて購入し、適正な状態に回復してやるだけで、多くの利益を上げることができると考えられます。これは運営管理によってリターンを生み出す、スタンダードな方法です。
デューデリジェンスのプロセスの中で、物件のキャッシュフローを改善する方法を見つけることができるように、アンテナを張っておきましょう。
過去の遺物のような、廃れきったテニスコートが併設されていませんか? 核家族が多く住む地域でありながら犯罪率が高く、それに対してオートロックの導入がされていないということはないでしょうか?
現在、物件が抱えている欠点は、新しいオーナーにとっては、未来の利益の原因となることが、少なくありません。