相見積もりの上手な取り方
自費出版を考えた場合、ある程度絞った数社から見積りをとる、というのが一般的です。この時に気を付ける事として、見積条件をできる限り詳しく挙げたうえで、仕様を特定しておくことです。少なくとも以下の項目は、特定しておくべきでしょう。①本の版型、②概算の総ページ数、③印刷形式、④製本形式、⑤使用用紙の種類と斥量(業界では紙の厚みを指します)、⑥出版部数などです。更に「付き物」と呼ばれている次のような項目も記載しておければ尚更結構だと思います。例えば、⑦カバーの色数、⑧帯の色数、⑨カバー・帯のPP(表面処理加工)有無、⑩本扉の色数(本文と別紙)などです。知り合いに出版関係者でもいれば、相談してみるのもよし、流通している見積り条件書フォーマットでも見つけられれば、それを使用するのも漏れを無くすという点で賢明です。いずれにしても、できるだけ条件項目を詳細に盛り込み特定することが、見積りの精度を上げるコツです。参考に、出版関係で一般的に見積書に記載される項目を次にあげておきます。まず、編集費用として挙げられるのが、編集料、装丁料(デザイン費)、加工料(図版・写真)、編集事務・通信費などです。次に、印刷関係費用としては、印刷代、用紙代、製本代、印刷営業費などです。その他、梱包運賃などもあります。