妊活クライシス

最近は妊活クライシスという言葉を耳にすることがあります。

妊活は夫婦にとって危機的状況を招くものなのでしょうか。

本来、妊娠を望んで活動することは、夫婦の間で「子どもが欲しい」という感情を共有した上で行うものですから、問題の発生源とは感じられません。

しかし夫婦という関係はそう単純なものでもないのです。

女性は不妊症により悩むことで大きなストレスを受けるようになります。妊娠したくてもできないことからくる焦りは相当なものです。不妊は毎月の生理が止まらないことで気付くものですが、夫は生理の周期に関心を持っておらず、中々妻の苦しみに気付いてあげられません。

妻が段々ヒステリックになるにつれて何かがおかしいことに気付いたとしても、それ以上原因を探ろうとはしない夫もいます。そうなると、夫婦のすれ違いが始まってしまいます。

ただ注意したいのは、妻の焦りに気付いたとしても、掛けて良い言葉と悪い言葉とがあるということです。

夫はあまり考えずに「焦らなくていいよ」「そのうちできるはずさ」などと話しかけたりしますが、これが却って妻を苦しめることになり兼ねません。

妻からすると、これらの「気遣い」を素直に受け止められず、非常に軽々しい言葉だと思ってしまうのです。

もちろん非常に勝手な言い分ではあるのですが、妻のこのような心情を責めるべきではありません。

女性は男性よりも焦っている分、どうしても八つ当たりしてしまうからです。

女性が何故焦るのかと言えば、1つは妊娠適齢期の問題があるからです。最近は晩婚化が進み、30歳、35歳を越えてから妊娠を目指す人が少なくありません。また、自分1人で解決しなければならないような気分に陥るのも理由の1つです。

夫はよく「病院で診てもらったら?」などとアドバイスしますが、夫が仕事などで付き添ってくれない場合、妻は1人で妊活に臨んでいるような気分になるのです。何事もそうですが、自分1人で問題を解決するのは相当のエネルギーを要します。

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