融資の積算評価とは
実際、予定の物件購入に向けて融資がどのくらい受けられるかが気になるところですね。銀行は対象物件の価値を市場相場などから不動産取引事例を参考に融資額を決めています。この融資額を決めるための根拠が「積算評価」というものです。
では、積算評価とは、いったいどういうものなのでしょうか。なんでことはありません。基本は、建物の価値と土地の評価額といういたって単純明快です。建物は、平米単価で決めていまして、木造建築かRC建築か鉄骨かで単価は異なります。言うまでもなく、RC建築の方が高く評価されています。耐用年数も木造なら30年、RCなら47年が一般的なようです。
一方、土地の評価ですが、面積と路線価で推定されています。また、土地の形状によっても評価に増減が生じます。長く安定して投資ができやすいような土地であることを確認しておくことが重要ですね。結局のところ、銀行は融資において、この建物と土地の評価からローン額の最大値を決めています。評価の高い物件ほどローン額も多くできるということになります。
融資における不動産価格査定は、銀行の判断によるところが大きいですが、結局のところ、金融庁や国土交通省の介入に左右される部分も大きいのではないでしょうか。銀行の見通しが失敗することもあり、予想以上のローンを借りしかりてしまって、資産価値を高く評価してしまい、困惑するという投資家もいるようです。
これば、誰も恨むことができにくいリスクと考えておくべきかもしれませんね。
ですから、投資家は、優良不動産と連携して、良い物件を物色した上で、不動産業者にも間に入ってもらってのローン交渉をすることをお奨めします。