物件購入費、そして修繕費を、見込まれる支出として想定できたと思います。それらに比べると比較的重要でないかのように思いがちな、しかし、非常に重要な支出の要素であるカテゴリーを見て見ましょう。
- 水道代、光熱費
あなたがこれまで目にしたことのある水道・光熱費は、おそらく、あなたが住んでいる一軒家、もしくは賃貸一部屋分のものだけである可能性が高いです。それは場合によっては数千円程度で、大した支出ではないと思うかもしれません。しかし、マンションやアパートなどの集合住宅では、あなたが見聞きした何十倍、何百倍という額がかかることがあります。維持費の一つとして、これを忘れないようにしましょう。
- 税金
大きな利益を生む住宅の規模は、比例して大きくなる傾向にあります。その分、税金も上昇し、あなたが自宅として所有している物件のそれとは、全く違うものだということを、意識しましょう。
- 保険料
上記した二つの支出のカテゴリーと同様に、信用できる保険をあなたの投資物件にかけるならば、その規模に応じて、保険料のコストも増大します。しかしここで、不当に安価な保険の誘惑に負けるべきではないでしょう。
これらのカテゴリーにおいて、例えばあなたは、過去一年間のコストのデータを入手できたとします。そして広告に予想される支出が記されているとします。おそらく予想額は、過去の実績と同じか、いくらか低く、見積もられていることでしょう。この額にも、確固たる根拠はありません。むしろ、物件は、築年数の長さに応じて、修繕費だけでなく、その他の諸々の出費も上昇する傾向があります。破損してはいないが、老朽はするからです。むしろこれら諸経費は、多めにシミュレートするべきかもしれません。